2016年2月27日土曜日

学生紹介:円香(修了生)

GEIDAI ANIMATION 07 YELLで作品を上映する学生を、1日2名ずつ紹介していきます!

26人目は「愛のかかと」を制作した円香さんです。

Q 自己紹介をお願いします。
「愛のかかと」を制作した円香です。
昨年度からこの作品を作っており、留年して今年度修了することになりました。
マイペースにやってますが、どうぞよろしくおねがいします(^-^)


Q 作品を作ったきっかけは何ですか?
わたしは布山ゼミなのですが、オープンゼミでお世話になっていた山村ゼミでは毎年「作家論」という自分の関心のあるテーマや作家について研究するレポートがあります。私は作家論の中で「女性の性に関係する作品」を中心に研究しました。その中で女性の欲望を描くことに興味を持ち、試みたのが本作です。


Q 手法と制作プロセスを教えてください。
2Dの作画を3Dの空間でライティングし、撮影する技法で制作しています。
はじめにイメージボードとプロットを制作しました。そのあと絵コンテを描きアニマティックを作りましたが、その段階で何度も描き直しました。アニメーションは手描きで描いた作画をデジタルで着色し、3D上に配置してライティングをして影をくっきり強く出しています。3dsMaxを使ったカットも何カットかありますが、ほとんどはAEを使用しています。


Q 影響を受けた作品などはありますか?
女性の性や欲望をテーマにした作品に興味を持っており、影響を受けているアニメーション作家はミハエラ・パヴラトヴァ氏やルース・リングフォード氏です。アニメーションの他にもミケランジェロ・アントニオーニやルイス・ブニュエルの映画に影響を受けています。3DCGと2Dのドローイングを融合させたカキワリのような技法ではメリエスの作品やIKIF+の制作した「立喰師列伝」や和田敏克さんの「スキマの国のポルタ」、伊藤有壱さんの「ハーイ!グラスホッパー」の技法などが近かったため参考にさせていただきました。


Q 制作の合間にしていた気分転換は何ですか?
最近は魔術に傾倒していて魔術に関する本を読んだり、タロットカードや占星術、易の勉強をしています。タロットカードでは毎日自分のことを占いました。占星術を勉強しながら藝大の人のホロスコープを読むこともとても楽しかったです。布山ゼミでも一時期タロットカードを話題にしていたのですが、タロットカードは伝統的な物語のレトリックとはちょっと違って、偶発的に物語が紡がれてゆきますから、本当に面白いなと思っています。アレハンドロ・ホドロフスキーもタロットカードを使って映画を作っていることは有名です。


Q 在学中にやり残したことはありますか?
在学中というか、学生時代にやり残したのは留学です。
海外の映画祭などへ行ったり、海外のプロジェクトに参加する機会は何度かあったのですが留学しなかったことへの心残りがあります。機会があれば今後海外で作品を制作したいです。

Q アニメーション以外で、今後挑戦してみたいことはありますか?
英語。ダイエット。旅。それからもっと本格的に占術を学ぶことです。

Q 今あなたが一番“YELL(叫び)”したいことは何ですか?
作品に関わってくれた方も周りで支えてくれた方もみんな本当にありがとうございます!!多くの方の協力があってやっと完成しました!感謝しています!


ありがとうございました!
円香さんの作品「愛のかかと」は、「第七期生修了作品 Aプログラム」にて上映いたします。「第七期生修了作品 Aプログラム」は、3月5日から3日間、横浜の馬車道校舎で上映となっています。また、3月12日から一週間、渋谷のユーロスペースでも上映予定です。お楽しみに!

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